肋骨の件ですこし落ち着いた方がいいんじゃないかというのと、若干グルプックへの通勤に飽きていたのもあり、宿でいつもは食べない朝食をもらってダラダラしていたら、食堂のおじさんが「今日はサーフィンいかないのか?」と。
いやーもうちょっとしたらたぶん行くかなー・・・なんて言ってたら「アイル・グリンは行った??」と。
あ、そここないだセガールにいたローカルがおすすめしてくれてたとこだわ、でも行き方がぜんぜんわかなんなくて・・といったらなにやら道順を喋りだしたのでわかんないから地図を書いてもらって。
いつも通っているグルプックとは宿から反対方向のアイル・グリン ポイントをめざしました。
ちなみにアイルは水、グリンは筒という意味で、水が筒になる=チューブを巻くポイント、ってことだそうです。うおお。
おじさんの地図、スケッチブックに書いてもらったのにやたら紙面を無駄に使わなすぎるっていうか、ぜんぜんダメダメな地図で・・・案の定思いっきり間違ってたんですが、途中の路上の人にも聞きながらおかげさまで無事到着。
山をひとつこえて隣の湾に出るかんじでしたが、山からの景色、すごかった・・・写真とったけどぜんぜんすごさが伝わらない出来だったので割愛します。いいカメラ買おう。
グルプックに行くときよりもさらに田舎道、山道、がたがた道をマニュアルのボロバイクでどうにかくぐり抜けて到着したのがこんなとこ。
すんごい奇麗だけど
だーれもいない・・・・
ワルン(しょぼい売店)もない・・・
いちおう駐車場があって、そこに子供が数人たむろってるだけ。
サーフィンしてる人がひとりもいない。
子供しかいないし、英語もほぼできない感じだったのでのでインドネシア語で
「今ってサーフィンできんのかな?なんで今誰もいないのかな?」
「できるよ。さっき白人がいたけどサーフィン終わって帰ったからね・・・」
そうかい。じゃあ、ノーバディーサーフという贅沢だと思うことにしましょうかね。
「どの波でやってんのかな?」
「あのへん・・・・」
遠すぎてどれだか全然わからん・・
いいや。もう行ってみる。
「気をつけてね・・・・」(2人に言われた)
「え、なにが????」
「いや、波でかいからさ・・・」
そんなデカいか?頭くらいに見えるけどな・・・
ものすごく浅いってことは、いまの潮ではありえないし・・・カレント(潮の流れ)がキツいのかな?
今までなら不安すぎて帰るとこですが、もうここまできたらと思い入水しました。
ただしブレイクはパドルで届きそうとはいえかなり遠い・・そこまでにどんなカレントがあるかわかないので、ちょっと沖に出てはいったんとまってどのくらい流されるのかを確認しながらすこーしずつ奥へ・・
カレントありました。ただし、沖に流されるのではなくてむしろ岸に戻される感じ。
一番外のブレイクにあと15メートルなのに、なかなか届かない。でもそのブレイクもぜんぜん乗りしろがない感じ。
はじめてのポイントで陸には子供しかいなくて海にはサーファーがひとりもいないという状況。ヘタなデカ波にチャレンジするよりよっっぽど怖かったです・・・
「これで沖に流されたら子供しかいないし、ボートも見当たらないし・・・ひたすら流されて死ぬだろうな・・」
「バイクの椅子、壊れてて閉まらないのバレたらお金もなにも全部盗まれたりして・・・」
あまりにも誰もいないし、岸から遠いので波の音以外はものすごーい静か。不安が募るほどどうでもいい物音がなにか幻聴のように聴こえる・・・
どっちにしてもできなかった波だとは思うのですが、初日同様、30分くらいかな・・・ですぐ上がりました。。
ロンボクの子供達、やっぱりなんとなくシャイなのか、入水時はよそよそしかったのに上がってきたら急に集まってきて
「どうだった?怖かった?いい波あった?」
「このボードかっこいいね?ちょうだい!」
何でもいい、とりあえず無事だったから・・・
余裕でなんも盗まれてないね。ごめんへんなこと考えて。
帰り際に出現したオージーサーファーがポイントの基本情報を教えてくれ、そのまま一緒に帰りました。
帰ったら、部屋の前の植木にかけて干していた服が、どこからともなく出現したちゃんとした物干しにかけられてました。
宿の人がやってくれたみたい。こういう動き、ものすごいインドネシア的なやさしさでいつも染み入ります。
出かける前は爪切りない?っていうなにげない相談に一生懸命つめきりを捜しに行ってくれたし・・
ロンボク、いいじゃないですか。ありがたいです。