ハッチ・ハッチェル:旅のアルバム

ひさびさに自分のなかで大ヒットしたCDがあったのでご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハッチ・ハッチェルの「旅のアルバム」

現在はバンドとしてライブ、レコーディングともに「ハッチ・ハッチェル・バンド」となっていますが、それまではレコーディングに関してはひとりでやってたみたいです。

どんな音楽かというと、ジプシー音楽 、ジプシー・スィングっていうのかなあ・・そう言われてもピンとこない方がほとんどだと思うんですが、むかしのヨーロッパの飲み屋が似合いそうな音楽・・くらいに思ってもらえればだいたい合ってるかと思います。「ゆかいな楽団」みたいな・・?

で、このハッチ・ハッチェルさんについては、そういうジプシー系の音楽に、日本のむかしの明るい歌謡みたいなテイストが加わっていて、さらに細かい部分を聞くとブルースやロックの要素も見えてくるというような重なりがあります。はじめは英語で歌っていたようですが最近は日本語になっています。

で、何がそんなにいいかっていうと、たくさんあるんですが

- 技巧だけじゃない楽器のうまさ

-技巧じゃない歌のうまさ、ハマり具合

-詰め込みすぎてなく、アナログないい音

-のびのびと自然な歌詞まわし

-普遍的で、人柄むきだしのたのしやさしい、で哀しさもいい感じにまざってる歌詞

などなど。とにかく全体的に無理がなくて、かっこつけてないのが、最終的にはめっちゃめちゃかっこいいです。日本語だと詩の情景がすんなり浮かんでくるし、作り手が歌を独り占めしていない、作品がものすごく聞き手に対してオープンなんですね。どんなふうにでも楽しんでちょーだいね!っていう。こういうスタンスの音楽作るって、簡単そうでものすごく大変なことだと思います。今時分はとくに、大変に貴重です。また、こういう古いスタイルの音楽を取り入れるのって「型」があるからラクなのかと思ったら大間違いで、ミュージシャンとしてのセンス、力量がさらけ出されるものでもあります。ネットでは「冗談音楽」なんで紹介のされかたしてますが、だれでも楽しめる音楽だし、ユーモアだらけな内容ですが、超本物ですから。

 

ハッチ・ハッチェルさんというのは八馬義弘さんという、世の中では「デキシード・ザ・エモンズ」(以下、デキシー)という2人組バンドのドラマーとして一番よく知られている方です。デキシーはものすごく乱暴に言ってしまうと、日本で60年代のUKロックのエッセンスを誰よりも本気で追求していたバンドのひとつで、下北を中心に2006年まで活動していました。

僕はハチマさんとは面識があります。学生のときにベースをちょっと弾いていたスクービードゥーというバンド(いまも頑張ってます)がレコードを出すことになり、レーベルが同じということもありプロデューサーがハチマさんでした。僕にとっては最初で最後のちゃんとしたレコーディング体験だったわけなんですが、そこでもものすごいお世話になったし、ライブでもハチマさんのバンドと一緒に出させてもらうことが多く、当時はよく飲みにも行ってました。20歳になるときはわざわざお祝い会までやってもらい・・

とにかく飲むのが好きで、明るく楽しくやさしい人です。業界ではめずらしい、俺様感を1ミリも出さない人。音楽に関しては、自分がどうかというよりもどうすれば音楽が良くなるかを一生懸命やる人で、これも当たり前のようでなかなかできることじゃないんだとあとになってじんわり分かりました。当時はバンドでも最年少だったこともあり、なにかにつけていろいろ良くしてもらったと思います。

デキシーもいまだに熱狂的なファンのたくさんいるかっこいいバンドですが、このハッチ・ハッチェルはハチマさんの人となりがほんとうにそのまま出ているような音楽で、試聴した瞬間に「こっ、これどぅわっっ!」と即刻アルバム3枚注文してしまいました。自分が10年サラリーマン坂をころころ転がっていた間に、ハチマさんはまたすごいところに登ってしまったなあとほんとに嬉しい再発見でした。ハチマさんほんと最高。ちなみにほかのアルバムも大変いいですよ。日本語アルバムで1枚絶版というか売り切れになっているのがあって、誰か売ってくれませんかね。。またはiTunesに載らないかなあ。

ライブもガンガンやっているようなので、ぜひ見に行って挨拶したいです。楽しそうだ!

バンドのサイトもあります。ハチマさんらしく情報はテキトーかつ少ないですが試聴もちょっとできますのでぜひぜひどうぞ! Twitterもあった。

 

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