だいぶ前回から間が空きましたが、旅の友シリーズです。前回はトルコまででしたので、そのあとのギリシャ以降ですね。
1.ケリー(アメリカ代表)

これは明らかにあの、ストックホルムのABBAミュージアムの顔ハメ。やることが俺と同じ・・
ギリシャ、アテネのホステルで一緒だったんですが、日本の「ロケットニュース24」が大好きという、ちょっと変わった子です。結構長いこと旅してるみたいですが、この子の特徴は「わりとすぐアメリカに帰り、そしてまた出かけて行く」という旅のスタイルでしょうか。話を聞いてるだけでもお前どんだけ飛行機代使ってんのよ!というむちゃくちゃなルートで旅をしておりました。23歳くらいの若い子でお父さんは医者でお母さんはもとバリバリのヒッピーだということでしたから、要は金持ちなんでしょうか。
とはいえ、ロケットニュース24が大好きというくらいなので、フザけたこと、ヘンなことが大好き。欧米人にはそう多くない「半笑い」の文化をかなりわかってるかんじで、笑いのセンスがいちいち合致。そして、致命的にはならないけどもかなりヘンなトラブルに巻き込まれる体質も、なんか自分と近いものを感じるエピソードが満載でした。たとえば。
ある日宿にもどると、えらいトロピカルな感じのドレスを着て寝込んでるので「なにやってんのそんなカッコして??(秋なのに)」と聞くと、
「いや・・・こんどドミニカに行くんでちょっとそれ用の服をね・・買ってもりあがってたんだけど・・」
「通りで話し掛けてきた街の人が、ずっと追っかけてきて・・逃げて・・そしたら同じ通りのレストランの人がそいつを追い払おうとしてくれたんだえけど」
「それでもついてくるから、地下鉄に乗ったら、そいつも、レストランの人もそのまま地下鉄まで一緒に来てさ、けんかはじめちゃって・・・あたしは逃げられたんだけどね・・。なんかビビったから今日はこのまま外出しないかもー・・」
みたいなことを言ってました。結局、じゃあその兄ちゃんにお礼でもしにいくか?なんてことで一緒に外に出て、しかも結局ぜんぜん違う飯屋で安飯食いましたけども。
「あたし、なんつうかマグネットっていうのか・・?ヘンな人とかヘンなことがガンガン寄って来る感じなの・・」
なーんか、分かる気がする。w
非常に親近感のもてる若者でした。そのうち日本にも来るでしょう。楽しみ。
2.ヤン(ドイツ代表)

実物はこんなにぼーっとしてないです
ヤンに会ったのはバルセロナのホステルです。バルセロナの最初のホステルがあまりにも若者オンリー&パーティーホステルだったこともあり、延泊分を違うホステルに移動しての出会いでした。
ただ、その2つめのホステルというのも実は1つめと同じグループのホステルで、同じような「飲み歩きイベント企画!」みたいなのがしっかりあり、1件目と違い、かなりこぢんまりしたサイズだったので逆に全員に声がかけられました。
自「あー、どうも。これ・・行く?俺もうそんな若くないからさ、君らみたいなのが行くならいこっかなくらいの感じなんだけど・・・」
ヤ「えっ、俺もおんなじこと考えてた・・・じゃあ・・行くか!!!w」
という感じで飲みに行きました。楽しかったです。
ヤンはハゲてますが僕とほぼ同い年の35か6くらいで、しかも仲のいい友達がスペインに語学留学中ということで、その留学している友達と一緒に飲もうぜ!とその後も夜の行動をともにしました。
印象的だったのは、クラブのような飲み屋のような店を出て次の店に行こうとした瞬間、騒音を嫌ってか、通りのアパートの上の方の住人がブチまけた水をひとりで思いっきりかぶったとき。
ふつうなら「What the fuuuuk!!!」とか言いそうなところですが、
ヤ「・・・・・・・・・・・・・(クンクン)・・・よし、ただの水。さあみんな、行こう!!!」
wwwwww
なんていい奴なんでしょう。ドイツ人旅行者のなかでもとくに良識がありつつ、それでいて非常にオープンなヤン君。いい奴でした。ドイツに行ったら会いたいな。
3.ニコル(アメリカ代表)

小学校の先生、ってかんじ。
ヤンと同じ宿にいたビーガン女子(ベジタリアンのもっと厳しいやつ)。この人がまたいいキャラで・・
基本的に非常ーーーーにマジメ。ゆっくり聞く時間がなかったので詳細は不明ですが、おそらくビーガンになったのもそういうマジメ系な理由でだと思います。
Facebookで繋がった後も、外国の民主化運動やら環境汚染やらの記事をたくさんシェアしており、おお相変わらずやってるなというかんじです。
ただ、日本の感覚で言うマジメと違うのは、パーティーは大好きで、人に話し掛けるのもまっったく物怖じしない部分。ひとりでガンガン話し掛けて、ひとりでうなずいて納得してる様がなんだかかわいかったです。
また、いつでもどこでも、麻ですかそれという粗い紙の、インド雑貨っぽい、というか仲屋むげん堂っぽすぎる手帳を携帯しており、それに、話した事、いま歩いてる場所、全部書いているという・・w まあとにかく、何事も一生懸命な感じの人でした。
アメリカ以外のどこかに住みたい、できれば有機農場かなんかで働きながら・・ってことで世界中を「住むとこ探し」でまわっているとこのと。長い事アジアにいたが、ちょっと異文化すぎるアジアでの長期滞在につかれて、ヨーロッパに来てる途中なんだと言ってました。スペイン語もできるし、バルセロナのまわりに住むのかもしれませんね。
ニコルとはそのあとマドリードに移動してからも同じホステルに泊まり、飲みに行ったりしました。ただし彼女のえらぶ店はビーガンなので、スペインで肉と乳製品が一切ないという不思議な飲み会・・しかもビーガンはニコルだけ・・・ 食い物は多少気を使いますが、また会いたいです。
4.アレホ(ウルグアイ代表)

なんだろう、個人的にこの人のスマイルは非常に癒し効果が・・・
これまた同じバルセロナの宿で会ったアレホ。この宿で最初に話したのは多分彼です。ちょっとピントが合ってませんが写真の印象のとおり、なんかほんとうにいい感じの青年。やさしそーーーな感じの奴です。
でも、具体的な記憶としては、酔っぱらって何度も言ってたんですが、
「前さ、同じようなホステル泊まってて、朝方だか忘れたけどなんか起こされたなと思ったらさ、同じ部屋にいたイタリア人の女の子がさ、俺のアレをアレさせてくれっていうわけよ!!!!」
というあまりにもあんまりなネタで、それがおかしくてみんなで笑ってた、ということしか記憶にありません。でもとにかくいい奴!って感じだったことは確かで・・ブラジル、アルゼンチンのあとにウルグアイに来いよ!と言ってくれているので、ほんとに行っちゃおうと思ってます。
5.マリアナ(ブラジル代表)

さすが、アーティスト写真的な。
そしてこれもまたまた、バルセロナの同じ宿にいた人。あのバルセロナの宿では本当にたくさん友達ができました。そういう宿の空気とか、宿泊客のノリがあうタイミングっていうのがあるんですよね。
女の子でギターを持って旅してるなんて珍しいなあ、と思ってたんですが、ある日ホステルの共有スペースでさらっと弾き語りを始めたら・・・
鬼のように上手い。
ギターもかなりいい感じだけど、歌が、めっちゃくちゃうまい。やわらかーいあのボサノバ特有の声。でも実はけっこうな音量。
ホンモノだこれ。本物のボサノバ。

度肝を抜かれるというのを初めて体験した感じでした。
どのくらいの度合いなのかよくわからないんですが、あとで聞いたらやっぱりプロ的なことでやっているそうです。おじさんがミュージシャンでドイツに住んでおり、そこで一緒に活動したり、地元ブラジルで歌ったりもしているとのこと。そりゃそうだはこのレベルじゃあ。。。
ただちょっと面白かったのが、本業がギターではなく歌だからだとは思うんですが、自分が弾いてるギターのコードはまさにボサノバってかんじの難しいコードなのに、逆にロック的な単純コードについてはほぼ何も分からないらしく、弾けないという点。「ロック難しい・・・」とつぶやいてて笑いました。そんなわけないだろ。
バルセロナでは、以前もちょっと書きましたが一緒に音楽博物館に行ったりもしました。
実はいまリオからすこし離れたブジオスに居るのは、このマリアナのおかげ。お父さんが宿をやっているから泊まっていきなよ!と呼んでくれた訳です。
まあ、本人は僕の到着翌日に逆にリオにでかけてしまいましたけど・・・どういうこと 笑
とりあえず今回はこの5名の紹介でした。